なぜ大麻は違法なのだろうか？日本で大麻が禁止なのは、アメリカに禁止されたから。では、アメリカで大麻が禁止されたのはなぜだろう？それには3つの理由がある。
昨今、アメリカや世界各地では、続々と大麻が解禁されている。しかし、元々は禁止だった。大麻はなぜ禁止されたのだろうか？
なぜ日本で大麻は違法？禁止された理由
日本は元々、麻（=大麻草）の文化があった。大麻というドラッグ用途の文化はなかった。そして、大麻草由来の繊維は神聖な場などで使われていた。しかし、第二次世界大戦に敗れ、GHQの統制の下「ポツダム省令」によって栽培と所持が禁止された。日本では神聖な場で使っていたことから完全に禁止は困るということで、「麻薬取締規則」と「大麻取締法」の二つによって規制されている。約70年変わらず、今に至る。
つまり、日本はアメリカにダメって言われたから禁止された。そして、法律がなかなか変わらない国だから違法なままというわけだ。
なぜアメリカで大麻は違法？禁止された3つの理由
では、アメリカで禁止されたのはなぜだろうか？
一つは、大麻から良質な繊維と燃料を取れるから。第一次世界大戦後のアメリカは、ロックフェラーが石油を使ったエネルギーと石油化学製品の台頭を狙っていた。しかし、大麻草が便利で邪魔だった。誰でもどこでも育てやすく成長率も早くてコスパが良い。そんな大麻があっては、その石油を使った巨大ビジネスが出来なくなる。だから大麻草を禁止した。
また、大麻が色んな病に対する薬としての効果があるからという理由もあった。同じく石油などから作った、新しい多くの薬で儲けたかった。しかし、大麻は色んな病に対する薬としての効果がある。やはり大麻は邪魔だった。
この二つの理由だと、ドラッグとしての悪いイメージは全くないだろう。この理由には続きがある。
アメリカで、元々は大麻は禁止じゃなかった。そして、1920年から1933年まで禁酒法が存在してお酒が禁止だった。この禁酒法は宗教の発展で作られた法律だった。そして、元々許可されていたお酒違法になることで様々な闇商売や犯罪が増え、かえって治安を悪化させた。だから、撤回した。お酒を取り締まるために仕事をしていた沢山の警察が、仕事を失った。そして目をつけられたのが、大麻だった。
1937年「マリファナ課税法」が作られた。この時はまだ、大麻が新しい金儲けに邪魔だから避けたくらいでしかなかった。そこからどんどんマリファナが悪いものへとなっていく。
マリファナは、アメリカの文化というよりはメキシコと黒人の文化だった。ジャズミュージシャンに愛され、ナイトクラブに持ち込まれるものだった。メキシコ人男性や黒人男性が大麻を愛用し、白人女性と交流されるようになっていた。
有色人種に対する明確な差別が、法律では禁止されていた。しかし、財務省麻薬取局長官のハリー・アンスリンガーは人種差別主義者だった。そこで大麻を取り締まった。大麻を手厳しく取り締まることで、メキシコ人や黒人を追い出し、逮捕することができた。それは過激化していく。
メキシコ人や黒人が事件を起こすたびに「大麻を吸うと凶暴になる」「大麻を吸った人間が殺人事件を起こした」と、大麻を悪とする偽の報道をした。メキシコ人と黒人は大麻というものを吸っている。メキシコ人や黒人が事件を起こすのは大麻のせいだ。だから、大麻は恐ろしいもので、恐ろしい大麻を所持しているメキシコ人と黒人とは関わってはいけない。という世を作り出した。
実際、白人も大麻を吸うことはあった。しかし、ほとんど逮捕されなかった。当時の報道は嘘で、犯罪者が大麻を使用した証拠はないし、そもそも大麻を吸うとハイになるが攻撃的ではなくむしろ穏やかに寛容になるので、殺人や暴力は抑えられるということが後に分かった。
民間人が、何の理由もなく肌の色が違うからというだけで過度に人を差別するだろうか？この頃の、大麻と有色人種の危険性を伝えられる偽報道の中で、大麻草の危険なイメージと人種差別が酷くなった。
まぁ、大麻に精神作用と依存性があることと、まだまだ多くの国と地域で違法なことは事実。大麻は儲からないドラッグのため、日本では大麻に覚醒剤が混ぜられているものが出回っているとも聞く。大麻が法律やイメージで現状悪いものであることはたしかで、日本では犯罪。しかし、何も知らずイメージだけで決めつけずに情報はしっかりと知っておくべきだ。
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