障害があると将来は不安が多い。夢も希望も持つのが難しい。自分の場合は、身体に問題があった。だから、頭で勝負するしかないと思っていた。しかし、そんな自分に転機が訪れる。ギャルに抱きつかれた。
身体がダメなら頭で勝負しろ!
身長は低い。力は弱い。立ってるだけでも辛い。そんな自分に出来ないことが多いのは明白だった。まともな社会人生活が送れるとは思ってもいなかった。
さらに自分は進行性の難病。今でこそもうずっと進行が止まっているから心配してないが、当時は20歳まで生きられる自身もあまりなかった。仮に生きていたとしても、ベッドで寝たきり生活になる可能性を覚悟していた。
しかし、父は言った。
「誰にだった出来ないことはあるんだ。確かにお前は出来ないことが多い。でも、誰にも負けないことが一つでもあればそれで生きていける。お前は頭が良くて算数・数学が出来てよかったな!」
そんなぼくの将来の夢は物理学者になった。
ところが、年齢を重ねていくとだんだん気付く。上には上がいる。そして、数学は得意だったが、暗記系が苦手で勉強自体はそれほど出来るわけでもない。化物みたいな頭脳の人がいる。しかも、みんなは身体も健康だ。
身体が悪い自分は、頭はズバ抜けて良くなくてはならないと思っていた。理想は海外の一流大学。最低でも東大の首席卒業だと。しかし、自分はちょっと数学が得意な凡人の脳だと気付いて、生きて行く自信を失いつつあった。
自分は残念ながら天才じゃない。だから、頭で勝負するにはとことん勉強しなければダメなようだ。しょうがない。高校3年間を全て勉強に注ごう。そう覚悟を決めて、大会に出るほどやっていた「スマブラ」、公式イベントで11連勝するほどだった「遊戯王カード」、その他ゲームの数々を、中3の終わり頃に友達にあげたりして封印した。
そんな時に転機が訪れる。
ギャルに抱きつかれた
ゲームの封印が完了して高校生になる直前。やり残したことはないだろうか?中高一貫男子校の中盤だから、女の子に興味があった。そもそも、家と学校と病院しか知らない人間だったから外の世界に興味があった。mixiで「高校生 イベント」と検索してみた。当時、足が悪く1人でコンビニにも行かない人間だった。だから、1人で玄関の扉を開けることすらとてつもない勇気だった。しかし、開けてしまえばその先の違いは大差ない。1人でたどり着いたところは、歌舞伎町の地下のクラブ?だった。扉を開けるとそこは、中高生しかいないはずだがタバコとお酒の匂いがする。完全に場違いだった。ところが思いがけないことが起こる。
「きゃー!可愛い!」
入った瞬間ギャルに抱きつかれた。胸元が大胆な、イケイケのギャルのお姉さんに抱きつかれた。そして、瞬く間にギャルに囲まれた。
頭が真っ白になった。頭のネジが外れた。自分の姿はマイナスだと思っていたのに、身体が予想外な場で予想外に受け入れられた。
もしかしたら自分は大きな勘違いをしていたかもしれない。今まで見てきた生きてきた世界は小さかったのかもしれない。自分が受け入れられる世界があるのかもしれない。そうして、いろんな世界を見ていくことにした。










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